東京は本当に本屋さんがいっぱいで幸せでした。どうして東京は我が家の近所にないの?(ないの???)振り返るほどに東京の遠さをひしと噛みしめちゃいますね。
まずはずっと行きたいと思っていた鶯谷の古書ドリスさん!元は徳島にあったお店で、徳島の店舗には何回か行ったことがありましたので懐かしくて。幻想文学が専門の我々のための古書店さん。
あの、早速ずっと探していた高原さんの評論見つけました。ビビる。爆速で欲しかったものが出現すると人間あまりの衝撃にぼんやりしてしまいます。絶版本なのでちょっとお値段張りましたが買って帰るしかない。
お次は西荻窪の盛林堂さん。こちらも文学に大変お強い。文フリにも出てる有名店さんだそうです。
「名なしの森も」相互さんがずっといいと言われていたのでぼんやり探していた本でした。やったね!異界本は趣味です。大好き。
お次は吉祥寺の古書防波堤さんへ!
ここにもあったんですよ!ずっと探していた金井美恵子の「小春日和」が!!!男の愛人と暮らすお父さんが出て来ます。こんな簡単に長年探していたものを見つけられるのが東京なの???嘘でしょう。でも私はまだ知らなかったんです。翌日行った神保町で人生で一番探していた本に出逢うことを……。
これですよ!神保町の古書店で、本当にも何の気なしに入ったそのお店の棚で、まさかリヴィエラの単行本に出くわすとは思わなかったんですよーーーーーーーーー!!!学生時代に気がおかしくなるぐらいハマった「リヴィエラを撃て」。髙村さんは改稿の女王なので、雑誌→単行本→文庫で大幅改稿するのが常の作家さんで、例えば「我が手に拳銃を」と「李欧」はタイトルから結末さえ違うのは有名ですよね(私はちょっと重い方が好きなので「我が手」派です)そんなもんで、リヴィエラも単行本と文庫本では違う箇所があると聴いていたので、学生時代は探し回っていたんですがまったく見つけられなず今に至っているのでした。さすがに最近はそう熱心に探していたわけじゃないんですが、見つけたらテンション爆上がりですぐ連れて帰りました。すごい東京……。本当すごいよ……。
そして次に文学系につよいけやき書店さんへ。
ここには塚本邦雄の小説が大量にある聴いて行ったんですが、私が行ったときは短歌だけでした。残念。狭い棚と棚の間を這い回っていると、レジ横に積まれた本に隠れた棚下に、赤江爆の単行本が大量に、それはもう大量にありひぎゃーーーー!となって一冊買いました。なんでそんなところに隠れているの出ておいでよ。ちなみにけやき書店さんにもリヴィエラの単行本があり、なあんだ。東京には当たり前にあるのかあ。と何の気なしに値段を見たら私が買ったのの10倍の値段がついていてそっと戻しました。いや私が買ったところが異常にに安かっただけではあるんですが(ワンコイン以下)……。
あとけやき書店さんに長野さんのサイン本もありました。サインの入れ方もハンコついてあったりしてお洒落で素敵……。そういえば神保町にはこんな名前のお店もあり喜んじゃいました!
本当はこのまま神保町をさまよった後美術館に行くつもりだったんですが、どうしても後悔を残したくない思いに駆られ、急遽三鷹へ……。ええ。長野ファンのみなさんにはお馴染みの点滴堂さんへ駆け込んだのでした!(神保町以降は一人行動しているので動きが自由です)
ここまでならね、せいぜい8冊程度(しかも文庫含む)なのでね、ちょうどいいぐらいの購入冊数だったわけですよ。でもね。点滴堂さん、色んな相互さんからものすごくいっぱい長野まゆみあるよと聴かされていたの、伊達じゃなかったんです。
持ってないのがいっぱいあるーーーーーー!!!!カゴいっぱいに買ってしまいました。基本的には持ってないものをと思っていたんですが、推しの初登場の単行本はどうしても外せず連れて帰ってしまいました。はあああ最高……。どうしてうちの近所に点滴堂さんないんですか?(2回目)長野作品以外にも着物関連の古本も色々あってよかったです。また東京に行くことがあれば再訪したい。皆さん情報を与えてくださりありがとうございました……。
そんなこんなで最終的な荷物が本17冊、長着2枚、半幅帯1枚、美術館図録1冊(着物屋さんと東博にも行っています)で、ガムテープ買って図録と着物は送りましたね。キャリーケースに入るわけがない……。そして怯えながら空港へ。ギリ重量はセーフじゃないかという淡い期待を胸に量ったら、キャリーケースは16kg!なんだ案外行けるじゃん!と調子乗っていたら色んな人に4kgぐらいすぐだよと言われる。そりゃそうですよね。機内持ち込みのエコバッグに本を詰め込みまくって搭乗しました。こんなことになるなんて……。翌日から背中バキバキでした。本はやはり重たい、でも幸せの重み……。
そんなこんなで東京は夢の都すぎてとても楽しかったです!また行きたいなあ。